先日、生まれてはじめて水族館に行きました。葛西臨海公園です。まぐろがぐるぐる泳いでいて、はやいことはやいこと。方向をくるりと変えてぶつかりそうになったりしてヒヤヒヤ。まぐろはずっと泳いでいるそうですが、寝るときも泳ぎ続けるのでしょうか。かわいそうに。よほど悪いことをしたのかな。その罰に生涯泳ぎ続けなければならなくなったのかもしれません。
面白かったのは、時間を決めてサメやエイにさわることができるコーナー。エイの身体は、きのこの傘をさわったような感触で、「ひゃぁ」。サメは、かたくて少しざらざら感があって、「うわぁ」。水槽は幼稚園にあるプールみたいで四角い窓がところどころについています。私たちはまわりからさわるのですが、サメやエイが、自ら寄ってくるのには驚きました。触られるのが好きみたい。気になったのは、四角い窓から外をじーっと見ているサメ。まったく動かない。さっきのまぐろとは正反対。エイが上を通過しようが、他のサメがぶつかってこようが、動かない。サメにも意志があるのですね。

ペンギンたちも、いっぱいいました。水の中にいる姿も見られるのですが、なんともおかしな景色。水族館も面白いですね。でも、狭い水槽の中で一生を終えるのはなんかかわいそうな気がします。東京湾の海はすぐそこにひろがっているのに。
帰りに仕事の打ち合わせがあり、新宿駅南口で人を待っていたら、目の前を大勢の人が通過していきました。改札を出る人、入る人、横切る人。すごい群れ…。人とまぐろが重なってみえました。じっと窓から外を見ていたサメの顔がちらっと浮かびました。また、水族館に会いにいこう。窓際のサメに。