2014年07月31日

 第106話 まなつのみみず

 毎日暑い日が続きます。私が小学生のころは、まだクーラーもなく、扇風機と団扇で風をおこして涼んでいました。一番気温が上がる時間は、スースーお昼寝。起きると汗をいっぱいかいていたりして。そして、冷たいカルピスを一気飲み。なつかしい夏の思い出です。今は、クーラーで冷やした部屋で汗をかくこともなく、快適に過ごすことができます。ありがたや、ありがたや。

 7月25日から27日までの3日間、横浜山手西洋館で「絵本フェスティバル」が行われました。私は児童文芸家協会の事業委員として、仲間7名とべーりック・ホールというすてきな館で、絵本フェスティバルに参加しました。協会会員の絵本や童話、200冊ほどをひろいリビングに並べ、来てくださった方に自由に見てもらうようにしました。いすに座り、ゆったり、ゆっくり、絵本や童話に読みふける方たちも多く見られました。 私たちのイベントの一つに、「キッズブック・らいぶ」という、作家自身が自作を読み語ったり、絵描きうたをしたり、エプロン絵本を演じたりして、お客様と楽しむライブがあります。今回、私は新作の「まなつのみみず」を読み語りました。ドキドキ。
 
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 すてきなベーリック・ホール

 絵本「まなつのみみず」は、道路でひからびたミミズをみて、気の毒だなあと思って創った童謡をベースに物語を書きました。にょろべえとにょろぞう。なんと!みみずが髭をはやしてほっかむりをしているではありませんか。よく見ると、すごく美男美女のみみずもいます。画家のかつらこさんのユーモアたっぷりの絵が、みみずのイメージを一新してくれました。

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「まなつのみみず」を読み語りました。

 地べたにはいつくばって、ひたすら土を耕しているみみずたち。その土すら私たちは奪おうとしています。それは、まわりまわって、自分たちの首を絞めることになるかもしれないのに。気持ちわるいと言われ、存在すら気づいてもらえないミミズ。いや、気づかれるとミミズは困るかもしれないけど。正直に言います。私はミミズが大きらいでした。中学生のとき、男子にミミズを頭の上に乗せられ、泣いたことがあります。でも、ミミズコンポストを知って、ミミズの力を思い知りました。なんて失礼な振る舞いをしていたのかと、反省しました。そして今は、雨あがりの次の日、道路にいる瀕死のミミズを見つけると、土のあるところに移動してあげます。せめて、死ぬときは土の上で。まなつのみみずは、つらいけど、それでも土を耕す仕事は休まない。ありがとう。みみず!

posted by あさえ at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする