もうすぐ春分です。義母のりんさんが亡くなった日が近づいてきました。もう2年前なんですね。その日は、ちょうど打ち合わせに出ていて、夕方、夫が柴犬まるちゃんと駅まで迎えに来てくれました。帰る道すがら、夫にお兄さんから電話がきておかあさんが危ないということを知らされました。「たぶん、まにあわない…」。そうおもったとき、ふわっとジンチョウゲのかおりがしました。その瞬間、りんさんの死とジンチョウゲのかおりが私のなかで重なりました。数日前、同じ道を歩いていたらジンチョウゲの香りがしてきました。思わず足を止めて、りんさんのことを思いました。嗅覚の記憶ってけっこう強いんじゃないかなと思います。新しい教科書のにおいや、冬の暗い夜のにおい。どくだみの葉のにおい。夏のくさいきれ。それぞれに、ある思いがよみがえってくるから不思議です。
先日、すてきなスマホカバーを買いました。柴犬がひっくりかえっていて、ふわふわもふもふ感いっぱい。うちのまるちゃんみたいです。絵本「ごちそうどろ、どこにいる?」(くもん出版)の絵を描いてくださった、日本画家でもあり絵本作家でもあるさとうめぐみさんの作品です。さとうさんは、「絵本作家のお店」をネット上で開いています。https://www.creema.jp/c/brote
ぜひ、みてみてください。
絵を描けるのって、いいなあ。物を創り出せるって、いいなあ。私には、なにができるのだろう。とりあえず、ごろんして、まるちゃんをなでなでしよう。
