2013年12月08日

 第99話            だいじょうぶ

仮住まいの小さな庭に、薄いピンク色の大輪のバラが咲いています。この冬空に。バラにもいろんな種類があるのだなと思いつつ、今年も残り1ヶ月をきりました。仮住まいに引越して、そろそろ丸3ヶ月。やっと慣れてきたので、あと4ヶ月弱。なんとかなりそう。なんとかだいじょうぶそうです。
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冬空にバラ〜。さむそう。だいじょうぶ?

 先日、私が使っている私鉄で人身事故があり、ある区間が運転中止になりました。幸い、私が降りる駅は折り返し運転をしていたので、ものすごく混んでいる各駅停車に乗って帰りました。止まる駅ごとに人がどっと入ってきて、ぎゅうぎゅう押されます。荷物をもっている左手は人の間にはさまれて遠くへいってしまい、私の体は斜めに傾いてしまいました。そこへ、乳母車に1歳半ぐらいの子をのせたお母さんが乗ってきたから、もう大変!『えー、乳母車たたもうよ〜』と心の中で叫んだものの、乳母車は斜めになっている私のすぐ横で止まりました。人に押されて、乳母車が壊れるのではないかと思ったくらい、その後からも大勢の人が入ってきました。電車が走りだしたら、その子が怖くなったのでしょう。泣き始めました。私が下をみると、乳母車にうまるように小さな顔が見えました。まわりは大人ばかり。黒っぽい服をきて、恐怖をおぼえても無理ない雰囲気です。思わず、私はその子の足をぽんぽんとさすって、「大丈夫よ、大丈夫」と声をかけました。体はかなり傾いていましたが、かろうじて右手が使えたので。すると、その子は泣き止み、乳母車を囲んでいた人からも、「大丈夫よ」「大丈夫だよ」と声が聞こえてきました。若いお母さんは、「やさしい方たちで…。すいません。たたまないですいません。次、降りますから」と申し訳なさそうに言いました。私は急グレーキがかかったら、ぜったいに乳母車の上に倒れると確信していたので、とにかく足をふんばってバランスを保つことに集中しました。お母さんは、次の駅につくと、「たたまないで、すいません。すいません」と何度もいいながら、おりていきました。『そう。一駅でもたたもう』。私は心の中で言いました。お母さんに抱っこされていたら、子どもも安心するからね。
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まるがいれば、どこで暮らしてもだいじょうぶ。
 
思わず出た「大丈夫」という言葉。「丈夫」は「しっかりしていること」。それに「大」がつくのですから、「かなりしっかりとして危なげない」ということなのでしょう。不安なことや、心配ごともあるけれど、「大丈夫」と唱えて事にあたれば、なんとかなるかもしれません。不安な子どもの気持ちを、なだめることができたのですから。来年は、「大丈夫」を座右の銘にして、ハッピーな一年にしたいです。皆さまも、くれぐれもお身体気をつけて、良い年をお迎えください。このひなたぼっこばなし、1月はなんと、100話!となります。



posted by あさえ at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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