
花はたくさんの種類がありますが、みなさんはなんの花が好きですか。私は、芍薬(しゃくやく)が大好きです。たぶん、いちばん好き。理由はわかりませんが、あのふっくらと大きくさく花がなんとも優しくて、おおらかで、見ていてほっとします。牡丹とちがいがよくわかりませんが、芍薬は草で、牡丹は落葉低木なのだそうです。両方とも古来から薬用として使われ、芍薬が中国から日本に来たのは平安のころだそうです。花言葉は「はにかみ」。ちなみに牡丹の花言葉は「冨貴」。(「あなたに贈る花言葉」若葉晃子より) ここのところ、私は花屋さんをのぞいては、芍薬を探していました。やっと昨日、買うことができました。しっかりとかたく結んだ蕾の状態で購入し、家に戻り、ランラン気分で花瓶にいけたとたん! ふわーっと花が開いて、開いて、開いて……満開になってしまいました。なんてこと!

でも、美しい。きれい。「たてば芍薬、すわれば牡丹 歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、すーっと茎をのばしてその先端につけているのは大輪の花、一輪。なるほど、立てば芍薬だなあ。最近、自分の姿勢がずいぶん悪くなったと感じているので、芍薬のようにすっと背筋を伸ばすように気をつけようと思います。伸ばした背筋の先端についているものは、もうどうしようもないので、せめて姿勢だけでもがんばります。

ボロボロだった椅子
前置きが長くなりましたが、今回のメインは、「椅子」です。以前、ぼろぼろの椅子を修理に出したことをエッセイに書きました。やっと、戻ってきたのです。きれいになって、若返って。しみじみ、なおしてよかったと思います。椅子の枠はそのままなので、傷や色褪せがありますが、かえって歴史を感じさせてくれてとてもいい感じです。新居に入るまであと2ヶ月半。荷物の整理を始めなければいけません。次はぬいぐるみ。どうしよう……。人形供養に出さなければ。でも、一つ、迷っている人形があるのです。ボロボロだけど、思い出がつまっているぬいぐるみが。供養にだすグループに入っているのですけど、どうしよう。修理をしてもらい、洗濯をしてもらおうか、どうしようか。迷っています。

新品になって帰宅
【関連する記事】