2016年03月11日

第135話 りんさん、ありがとう

 沈丁花の花が咲いて、ゆきやなぎも満開。ミモザも満開。春が始まりました。まるの散歩をしていたら、大きなカエルが歩いていましたし、すでに車にひかれてしまっていたカエルもいました。せっかく出てきたばかりなのに。かわいそうに。

 3月8日、とても暖かい日でした。4月末ごろの陽気で、薄着で打ち合わせにでかけたくらい春めいていました。長い打ち合わせが終わって、夜の10時近くに駅につきました。夫と愛犬まるが迎えにきてくれていて、家に帰る途中、電話がなりました。夫のお姉さんから、「おかあさんが、あぶない。」と。電話をもらった瞬間、沈丁花のつよい香りがつーんとして、もう逝ってしまったかもしれないと感じました。すぐに駆けつけましたが、間に合いませんでした。ただ、さわったときはまだあたたかかった。
ゆきやなぎ1.JPG
ゆきやなぎ、満開

 おかあさんは、98歳。1917年生まれです。「りん」という名前の通り、凛とした女性でした。自分のことはおいておいて、夫と4人のこどものために生きた人だったと思います。「自分だけ」のために生きている人が多い世の中、立派だなと思います。

 葬儀はおにいさんの家でやりました。家族葬です。2歳のあっちゃんが、棺のなかのおばあちゃんをみて、「なんでおばあちゃん、箱にはいっているの?」とママに聞いたそうです。ママが「おばあちゃん、歩けなくなっちゃったから箱で守っているの。」と答えたら、「あっくんが、手をつないであげるから、あるけるよ。」と言ったそうです。涙が出ました。なんて、優しいのでしょう。あっちゃんは、骨になってしまったおばあちゃんをみて、「おばあちゃんは、どこ?」と何度もきくので、「お空にいったのよ。」と答えました。そうしたら、何度も上を見ていました。

 たぶん、あっちゃんの記憶にきょうのことは残らないと思います。でも、年をとると、顔も姿も変わるし、死んで骨になるということを見せるのも大事なことのように思います。沈丁花の香りがするころになると、きっとおかあさんのことを思い出すのだろうなと思います。
 出棺の前、全員で「おぼろ月夜」を歌いました。歌詞に、「里ん(りん)」の「里」と戒名についた「月」という言葉が出てきます。40人ほどで歌いました。おかあさん、喜んでくれたでしょうか。


 
posted by あさえ at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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