2019年07月30日

第216話 黄土色の下弦の月


やっと梅雨明け。今年は昨年よりほぼ1ヶ月遅かった。そしてものすごく蒸し暑い。外になるべく出たくないけれど、連日仕事で外出しています。夜も遅くなることが多く、最近は夫が夕飯を用意してくれます。だいたい、素麺かうどん。具はスーパーで買ってきた揚げ物。でも文句は言いません。くたくたに疲れて帰ってきて、夕飯ができているだけでもありがたいです。片付けもしてくれたらもっと感謝するんですけど。地方講演や外食することも多いのですが、そういう時、「何を食べたの?」と聞くと、100%、「レトルトカレー」と答えます。本人が好きなものなので良しとしましょう。

 まるちゃんは相変わらずです。先週、東京で講演会があって帰ってきた夜、疲れてしまい11時ごろに寝ました。すると、まるの吠え声がして目を覚まし、時計を見たら夜中の12:30。なぜか頭が冴えてしまい、寝られなくなったのでまるの添い寝を夫と交代してあげました。そうしたら、まるは、寝ない、寝ない。口を開けてハアハア、荒い息をしてお腹が波のように大きく膨らんだり、しぼんだり…。同じ枕でまるの顔を見ていると、暖かい息が顔にかかります。時々、足をけいれんさせたりします。その度に、死んでしまうのではないかと思い、耳の周りや頭の上、お腹の横をさすりました。さすってあげると、目を閉じます。良かったと思ってさするのをやめて、ふとまるを見ると、ギンナンのような黒い濡れた目で私をじっと見ているのです。そんなふうなので、気分転換をするために4時に外に連れていきおしっこをさせてみました。パジャマで出るわけにはいかないので着替えて外に出ました。まるが倒れないように支えながら、ふっと見上げた空に黄土色の下弦の月が見えました。まるの骨ばった体の感触と黄土色の下弦の月。まるが天国に行ってしまったら、この月を見るたびにまるの体の感触を思い出すのだろうなと思いました。この日は結局5時まで寝られませんでした。フラフラで短大の最終講義に行き、2コマの講義をして、フラフラで電車に乗り、途中で寝てしまい降りる駅を通り過ぎてしまいました。

 まるの顔を見ていろいろ考えてしまいました。まるは、幸せだったのかな。まるは人間みたいに悪口も言わないし、人を傷つけることも言わない(でもよく噛んだっけ)。まるは気難しくて、夫と私と二人の息子にしか気持ちを許さない。でも6歳のあっくんとは通じ合っているような気がする。あっくんは犬アレルギーでまるをさわれないのだけど、来ると「まるちゃん、元気でよかった」「まるちゃんが、いい」と言う。先日はまるのサークルに入って何やらお話をしていました。慌てて「痒くなっちゃうから出ようね」と行って出したけれど。あっくんは「まるちゃん、食べるんだよ」って「肉」の絵を描いてくれました。サークルに貼りました。あっくんはまるの5人目の家族になりました。
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まるちゃんへ「お肉」byあっくん
posted by あさえ at 19:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月30日

215話 お願い、まるちゃん

ここのところ、うちのしば犬まるちゃんの老いが進んできました。18歳ですから当然なのですが・・。だいたい毎日、夜中の1時半から3時の間に一度遠吠えをします。一人でほとんど立っていられないのでが、サークルに寄りかかりながら、後ろ足をブルブル震わせて鳴くのです。細い体のどこからあの太い声が出るのでしょう。夫がサークルの横で寝ていて、遠吠えすると起きて抱っこして外に連れて行って、おしっこをさせます。そして水を飲ませて、また寝かすのですが、スムーズに寝てくれるときはいいのですけれど、4時ごろからまた遠吠えをすることもあります。昨夜は最悪でした。2時に遠吠え開始。夫が外に連れて行き、おしっこさせたら、外で遠吠え。近所迷惑なのですぐに帰ってお水をあげるが、飲まない。遠吠えがワンワンワンワンという鳴き声(大きい)に変わり、かなりうるさい。液体ヨーグルトを薄めてあげたら飲んで落ち着いたので、寝かす。3時にまた遠吠え。夫はまた外へ。おしっこさせてサークルに入れるけれど、フラフラ歩き回ってバタッと倒れて、またワンワン鳴く。私は2階に寝ているのですが、まるの声が聞こえると起きてしまいます。2時の時も3時の時も・・。あんまり長く鳴くので下りて行って、サークルの中に入って、まると添い寝しました。すると、落ち着いて眠ってくれてやれやれ。目の周りや頭の上をさすられるのが好きみたいです。「いい子だね。ねんね、ねんね」と声をかけながら寝かします。夫はサークルの横で爆睡。そして私も2階に上がって布団に入りましたが、4時にまたワンワン鳴きはじめたのです。下りていくと、夫がウンチの後始末をしていました。まるは鳴きっぱなし。夫がおやつを少しあげて、サークルから出し、自分が寝ていた布団に寝かしてみたら、嘘みたいに寝始めました。もう、5時。夫に2階で寝てもらって私はもう起きて仕事をすることにしました。
冷たい麦茶とサクランボを食べながら、短大の授業の準備をしました。頭はぼんやりとしているのですけど、意外にはかどりました。
それにしても、この状態、きつすぎる・・。
お願い、まるちゃん。いい子でねんねしよう。
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どんな夢をみているのかな。




posted by あさえ at 09:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月08日

第214話 芒種のころはぷくぷく

 紫陽花がふわふわと咲き始めました。このうっとおしい季節に爽やかな色合いで私たちを和ませてくれる花ですね。花屋さんの店先に、苔が売られていました。いろんな種類の苔で、名前がついていなかったのですが、直径10センチぐらいの鉢にこんもりと収まっている様子はとても可愛かったです。苔の後ろに40センチぐらいの高さのユーカリが売られていました。その姿に心惹かれ、買っていこうかと店に入ろうとして。。。両手に重い荷物を持ち、雨も降っていることに気がつきました。ダメだ・・。でもまた店の前を通って売れ残っていたら買おうかな。
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 芒種の頃は梅シロップを作る季節。ぷくぷくの青梅に、いつもは氷砂糖ですが今回は黒糖にしました。1キロ、作りました。あと2週間ぐらいかな。楽しみです。庭のびわの木も、ぷくぷくの実をたくさんつけています。昨年ハクビシンに先をこされたので、早くとりすぎてしまい酸っぱくてがっかり。そこで少し辛抱したら、今とっても美味しいです。ハクビシンやカラスも今年は来ていないようですし。よかった。
 
 以前ひなたぼっこばなしに書きましたが、このびわは2000年に天国にいった弟の木です。弟が小学1年生の時に給食にびわが出ました。それがとっても美味しかったので、タネを持ち帰って庭に植えたのです。すくすく大きくなりましたが、残念ながら実はなかなかつけてくれませんでした。ところが、不思議なことに、弟が亡くなってからびわは急に実をつけるようになったのです。
弟からのプレゼントでしょうか。母は悲しくてずっと食べられませんでしたが、ここ数年でやっと食べられるようになりました。54年前に弟が食べたびわの味。まどみちおさんの「びわ」の詩を読むと、時々、涙が出てきます。

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    びわはやさしい 木の実だから
    だっこしあって うれている
    うすい虹ある  ろばさんの
    お耳みたいな  葉のかげに

posted by あさえ at 10:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする