2011年11月30日

第78話 愛車の手術

おいしい柿をいただきました。お庭の柿の木に実った柿だそうです。「わっ、ざぼんじいさんの柿だ」とうれしくなりました。
ざぼんじいさんといえば、専門学校の絵本作家コースの学生さんたちにお話をする機会があった時「ざぼんじいさんのかきのき」を紹介しました。すると「あっ、うちにある!」。さらに「かきのへたでコマを作ったけど、回りませんでした」。「は、はぁ・・」。なんと答えていいのやら。うれしいけど、こういう場面は何年たっても気恥ずかしい。

さて、すでにひなたぼっこばなし(61話)にも書きましたが、うちの車はとにかく古い。何度も修理にだしています。走っていて急にとまってしまうのですから、乗るたびにハラハラします。急な坂道を上るときも、止まったらどうしようってドキドキします。そしたら、とうとう暖房がきかなくなりました。直せばいいのですが、お金もかかるし、全体的にギシギシいってる気がするし。この車も引退したがっているのだわと思い、私は迷ったすえ、「もうお別れしよう」と家族にいいました。

そうしたら、息子たちが、「オートマチックをマニュアルにしよう」と言うのです。意味わかります?マニュアルというのは、クラッチとかいうのを使って、速度に応じていちいちギアーを変えて運転しなければなりません。なんで、そんな面倒(めんどう)な車にするわけ?「えーっ」って言っている間に、愛車は神戸の修理工場へと運ばれていきました。姿が見えなくなるまでお見送りをしたものの、「えー、なんでー」。

1b.jpg
タイヤもしっかり止めます。落ちたら大変だものね。

2b.jpg
神戸にむけて出発。

「性格がかわって帰ってくるよ」「すごくなって帰ってくるよ」「オオカミ王になって帰ってくるよ」……。な、なんですって?私は運転しないから、別にいいけど性格が変って帰ってくるというのは気になる発言。車は運転する人によって性格が変るものでしょう。そして、待つこと1ヶ月ちょっと。大手術を終えて、愛車が神戸から帰ってきました。私はこの日、立ち会えませんでしたが、みんなはワクワクお出迎え。

3b.jpg
手術前。

4b.jpg
手術後。どこがちがうかな。

5b.jpg
お帰り!

どんなふうに性格が変ったかどうかわからないけど、「エンジン音がいいな」「運転して楽しいな」と息子たちは大喜び。今、愛車は再び我が家の車庫におさまっています。もちろん、見かけは変りませんが、ひょっとしたら、「ガンガン走るぜ」って思っているのかもしれません。なんでもいいから、とにかく途中で止まらないでください。それだけは、お願いします。
posted by あさえ at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月14日

第77話 真珠のボタン

キンモクセイがこの前までいい香りをただよわせていたのに、あっというまに散ってしまいました。地面はオレンジ色のじゅうたんのようでとてもきれいです。

さて、この前久しぶりに浅草に行ってきました。仲見世に入ったとたん、「焼きたての人形焼き」を食べ、「アイス抹茶」を飲み、はやばやと縁日気分。修学旅行の中学生が、大きなナップザックを背負って、かたまって歩いています。体格がよくて陽にやけていて健康的。「コマンタレブー」「テンプラーノ」など、外国の言葉も聞こえてきます。ふしぎなのは、外国人にサインをもらっている修学旅行生があちこちにいたこと。別に有名人ではなさそうなんだけど……。だれが一番たくさんの外国人にサインをもらえるかというゲームをやっていたのかしら。うーん。わからない。

2.jpg
スカイツリー、高すぎるー。

今回浅草に行ったのは、「月語りの会」に参加するためです。わくわく。メンバーは4名。  
月の出は4時57分なので浅草のお店に5時集合。私たち女性3名は仲見世を散策した後、お店の2階の隅田川ぞいの席を確保するため4時30分に到着。部屋に入ると、目の前にドーンとスカイツリー!「あのツリーの横から月が出てくれたら、いいわねー」「♪つきが〜でた、で〜た〜、なんて歌っちゃったりして」などとすでに月見モード全開。唯一の男性で今夜の「月の語り部」も到着し、まずはビールで乾杯しました。

はじめは雲がかかりぼんやりしていたけれど、月はどんどんあがり、空はどんどん暗くなり、美しく輝きはじめました。月の下、赤いちょうちんに灯りをともした屋形舟や水上バスが隅田川をするすると流れていきます。私たちは貸切状態のお座敷で、おいしい食事をいただきながら月話を楽しみました。月と遊んだような気持ちのよい夜でした。

3.jpg
お月様、お目見え!

3.jpg
スカイツリーから透けてみえるお月様。

4.jpg
スカイツリーから透けてみえるお月様。


ここで一句。
雲晴れて 真珠のボタン 浅草の月

(お粗末!季語はどこ?)


5.jpg
自分では光らないのに、なんでそんなに輝いているの?

6.jpg
帰り道、うちの近くのお月様。送ってくれてありがとう。
posted by あさえ at 16:21| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月27日

第76話 かあくんと、いっしょ

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものです。あんなに暑かったのに、急に涼しくなりました。かぜをひかないように気をつけましょう。私は頭のかぜをひいたようで、自転車に乗って駅までいって、買い物したら自転車のことを忘れて歩いて帰ってきました。これで2回目。一度は他の人の自転車に乗ってとちゅうまで帰ってきたこともあります。こぎ心地がちがうと気づいたからよかったけれど。

こんなチョイボケの私に、カツをいれてくれるのが4さいの「かあくん」です。この人はすごい。家に遊びにくると、帰るまでしゃべりっぱなし。よくつかれないなあ。
私たちは、よく近所をいっしょに散歩します。
この前、遊歩道で、細い枝をひろいました。ごく普通の枝です。
かあくん「えだ君、持って帰ってもいい?」。私「(え?えだ君?そうか、えだ君か)うん。いいよ。えだ君、お家につれてってもらえてうれしいって」。そのとたん、かあくんの想像力に火がつきました。「えだ君、どうして一人ぼっちなの?」。私はすでにえだ君に変身。「ママの木から落ちちゃったの」「ママーって、ないてるの?」「だいじょうぶ。かあくんがひろってくれたから、一人で夜の道でねなくてすんだから」「お家に帰ったらおふろに入ろう」「うん。うれしい」……。延々と続くえだ君との会話。

あるときは、「かあね、お友だちがいるの。」「だあれ?」「せんぷうき君だよ。かあとお話するんだよ。」「へえ。でも冬になってお仕事なくなったらしまわれちゃうね。お話しできないね」「かあの家はしまうとこないからだいじょうぶなの」「ふうん」。もう私はおかしくておなかが爆発しそう。なんてかわいいんだろう。ママ曰く、毎日扇風機のねじ穴になにかしらささっているそう。きっとなにかをさしてから、お話をしているのでしょう。会話しているところを見てみたい。

この前、遊歩道でヤマゴボウをとって帰って色水遊びを楽しみました。ヤマゴボウをつぶして水をいれて、そこに紙粘土をいれてぐちゃぐちゃにして、プリンのようなものを作ったり、汁で色染めをしたりしました。遊びもダイナミック。次から次へとひらめくらしく、お話をしながら身体全体で遊んでいます。なんて自由なんだろう。

1.jpg
ヤマゴボウを分解するぞ。

2.jpg
ヤマゴボウ汁だあ。

4.jpg
ヤマゴボウ汁だあ。

5.jpg
半紙に染めてみたよ。風でひらひら♪

生まれて4年。扇風機や木の枝と友だちになってお話しできるなんて、すごくすてき。かあくんといると、私のこりかたまった頭も柔らかくなります。こういう人を相手にお話を書いているのだから、まったく、たちうちできないけど、それでも負けないぞ。書いてやるぞとエネルギーがわいてきます。ありがとう、かあくん。いつまでも、自由なキミでいてください。

6.jpg
ゼリーいろいろ、できあがりー。

7.jpg
ブルーベリープリンですよ。
posted by あさえ at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする