2011年01月21日

第69話 すてられないもの

とても寒い毎日ですね。私が仕事をするへやはとくに寒い。きょうもストーブをつける前は4度でした。頭をつかうときは少し寒いぐらいがさえていいようですけど、「ううっ、さむっ」。今、やっと10度になりました。

ずいぶん前の話ですが、年末の大そうじでいらない物をすてました。Tシャツやトレーナは小さく切って袋にいれておいて、ちょっとしたそうじや散歩のあとのまるちゃんの足ふきにつかいます。もう着ない服は不用品の寄付をうけつけているボランティア団体に送りました。本は近くの図書館の「交換本コーナー」にもっていきました。年末のせいか、交換本がいつもよりたくさん並んでいました。

でも、すてられない物もあるんですよね。いつもはあけない押入れを今回思い切ってあけました。そこには家族をとったビデオがいっぱい入っていました。うーん。どうしよう。やっぱり、すてられない。アルバムもずらり。写真を整理して少なくしようか。うーん。でも写真はやっぱりすてられない。困ったもんだと思っていたら、すみっこに茶色の大きな封筒を発見。なにこれ、と中を見てみたら、チラシやノートのきれはしに描かれたなぐりがきの絵。いえいえ、なぐりがきではなく、今はもう31歳になった双子の息子たちが2歳から4歳のときにかいた絵じゃありませんか。紙のすみには息子の頭文字とそのときのつぶやきもメモされていました。

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Kのつぶやきメモ
「キャンピングカーをうんてんしているの。Rはいないの」。3さい。

一枚一枚ならべてながめてしまいました。見覚えのあるちらしの裏にかかれた‘もじゃもじゃ’。思い出してきました。それは息子が2歳ぐらいのとき、生まれて初めてえんぴつで紙にかいた模様です。私にとってみたら人類がはじめて月に一歩を記したぐらいの大事件。もったいなくてすてられなかったんです。親というのはほんとにばかだなあとあらためて、ため息。はぁ〜。

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Rがはじめてエンピツでかいた絵。
「ジータンブーブ(じいちゃんの車)」。2さい。

亡くなったじいちゃんの顔。パパ、ママの顔。にこにこ笑顔のうさぎのような絵は、当時家にいた柴犬ナック。息子たちはナックが大好きでした。ナックの笑顔には、「大好き!」という息子たちの気持ちがそのままあらわれています。絵をみていたら、なんだかすがすがしい気持ちになったので、いくつか選んで額にいれてかざりました。すてられない、というよりもすててはいけないものも、人生長く歩いているとあるんだなと思いながら。

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Kがかいた「じいちゃん」。じいちゃんは、Kをとってもかわいがっていましたっけ。4さい。

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Rがかいた「パパ」。いったい、なにもの?4さい。

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K。3さい。ジブリ映画にでてきそう。もちろん、善人で。

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Rがかいたナック。ナックは息子たちがしっぽをひっぱろうか、上にのろうが、されるがままにつきあってくれました。4さい。

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Kがかいたナック。ナックは18歳で19年前に亡くなりました。
今でもみんなの思い出の中に生きています。4さい。
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2010年12月06日

第68話 クマは冬眠したのかな

ことしの秋は、山にどんぐりがなくて人里におりてきて殺されたり、麻酔銃(ますいじゅう)をうたれて山にかえされたりしたクマたちが多かったようです。
10月に、村におりてきた母子ぐまを殺したというニュースをみたとき、私はおなかがしぼられるようにいたくなりました。クマの子はひたすらお母さんのあとをついていったにちがいありません。どちらがさきに殺されたのだろう。もう、なんとかならないのかしら。

なにかできないかといろいろ調べてみました。すると「町のどんぐり」をひろって届けると「けもの道」におきにいってくれる団体をみつけました。ほかの土地の木の実をおくことで生態系(せいたいけい)がくずれるのではという心配もありましたが、このような疑問や意見について団体としての見解(けんかい)をホームページの中できちんとのべていたので安心しました。

さっそく、どんぐりひろいの開始!家族や友だちにも知らせて送ってもらいました。近くの公園にはいつもたくさん落ちているのですが今年はほんとうに少なくて、びっくり。全部で約4キロ送りました。クマが1日に食べる量にはたりないだろうな。

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あっ、どんぐり見つけた。

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あまりおちてないな。場所をかえてみよう。

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やったー!こんなにひろえたよ。

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友だちからもとどきました。 クマさんのタオルつき。

どんぐりをひろってしばらくたった11月のはじめに、その団体から電話がきました。「どんぐりを送ってくださって、ありがとうございます。もう山においてきました。」お礼の電話です。びっくりしました。「少なくてごめんなさい」というと、「いいえ。本当にありがとうございます」って。クマは二回雪がふると冬眠に入るそうです。11月中はまだふりそうもないというので、それからまた2キロ送りました。そうしたら、今度はお礼のハガキがきました。活動する人たちのていねいさが伝わってきます。

クマ、イノシシ、シカ、サル……。畑や果樹園をあらす悪い動物たち。たしかに農業をしている方たちにとっては困る動物たちです。急に会ってしまったらこわいし。(動物たちもこわいから、命がけで人間をおそうのでしょうが)。麻酔(ますい)をうって山にかえすにはお金も人手もかかるでしょう。問題はいっぱいあるけれど、クマたちと、うまくすみわけして平和に暮らしていく方法を私たち人間が知恵をしぼって考えなければいけないと思います。
団体の方がいっていました。「クマは山にどんぐりが豊富にある年は、まったく村におりてくることはないんです」って。ここに解決のヒントがあるような気がします。

プーさん、ウーフ、パディントン、くまくみちゃん……。クマさんたちはお話の中で私たちにやさしさや、笑いや夢をおしえてくれます。ありがとうの気持ちをこめて、知恵をしぼりましょう。もうみんな、冬眠したのかな。春まで、おやすみなさい。

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1回目に送ったどんぐり。4キロ。

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2回目に送ったどんぐり。2キロ。
posted by あさえ at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月01日

第67話 よろしく、せいろくん

散歩をしていると、じめんにドングリが落ちています。こんな小さなドングリを大きなクマは食べているのですね。今年は夏があつかったのでドングリが少ないそうです。冬ごもりの前にクマはドングリをたくさん食べたいだろうに……。町や村におりてきて鉄砲で打たれてころされてしまう。ドングリをひろって山にまいてあげたい。ころされてはこばれるクマのむねに三日月のもよう。私の紙芝居「くまくみちゃ〜ん」も胸に三日月もようがあった。くまのこウーフはどうだったかしら。なにができるかかんがえよう。つぎのひなたぼっこばなしで報告できればいいのだけど。

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おじさんが福島からおくってくれたまいたけ。
バターでいためてしょうゆをたらしてたべました。

気をとりなおして、「中華せいろ」のはなしをします。ずっとほしくて、この前、かっぱ橋という道具の問屋町にいってやっと買いました。4けん目の店のおじさんが、「なに、ほしいの?」とぶっきらぼうにきくので、「せいろをさがしてます」って答えたら、「和せいろ?中華せいろ?」。「ん?!どっちだ?」。「赤飯たいたりするんだったら和せいろだよ。ほら、これ」って見せてくれたせいろは深さがある。「ちがう、ちがう。中華せいろ!」。「じゃ、これだ」「そうそう。それだ。買った!」。

江戸っ子のおじさんで、大きな声でポンポンきくので、はじめはおこられているのかと思いました。でも気のいい人で、店の床板をはずすと地下に入っていって、「おっ、ころがってた。これだ」ともってきてくれました。直径27センチのひのきの国産のせいろです。ふただけで約3500円ぐらい。身を1段買ったのでセットで7000円ちょっと。帰りに銀座のデパートのキッチン用品売り場で同じせいろを見てみたら、ふただけで約7000円でした。さすが、問屋町。

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せいろくんの日光浴。

さっそく、うちのせいろくんで、サトイモと厚揚げとホウレンソウを蒸してみました。おいしーい。次の日は、ミズナを1束3等分にきってせいろに敷き詰め、しゃぶしゃぶ用の肉を上にかぶせました。蒸しあがったらあじポンにすりごまをたっぷりいれて食べます。おいしーい。次の日は北海道産のカボチャを蒸して塩でたべたら、これまたおいしーい。次の日はキャベツのざく切りを一番下に敷き、さといも、さつまいも、厚揚げをのせ、しゃぶしゃぶ用の肉をのせ、もやしを山もりのせてプチトマトを半分にきってのせました。おいしーい。これから寒くなりますから、せいろくんは大かつやくすると思います。

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今、せいろくんは仕事中。

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むしあがりー。あつあつをいただきます。
ゆげがうつっていないけど、モワモワです。

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まるちゃんも、「ほしいよう」。

よろしく、せいろくん。
posted by あさえ at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする