2025年08月25日

376話 弟を偲ぶ水蝋燭

 処暑。七十二候では四十候「綿を包んでいたがくが弾けて、中から綿毛をまとった種が飛び出すころ」です。昨日は都内で37度の猛暑となりました。どこに逃げたら良いのかわからないほどの暑さです。日本の夏の夕涼みという風流な風習もこの暑さでは危険。10月まで暑さが続くという情報もあり、秋服は出番なし?

 2000年の8月23日に弟が亡くなり、27日に父が亡くなりました。母が生きている時は、この時期はとても辛く、その時の記憶が蘇り気持ちも戻ってしまいました。25年たち、母も天国に旅立ち、私も静かな気持ちで弟と父を偲ぶことができるようになりました。母は弟と一緒にいると思います。

 弟がうちに最後に来たのが8月18日。好きなコーヒー豆をお土産にあげました。いつもと変わらず、高校生だった息子たちと握手をして帰って行きました。翌日突然救急隊から弟が倒れて病院に運ばれたと連絡がありました。母は茫然自失。とにかく父母と私で病院に行きました。弟は意識がありませんでした。保険証を持ってくるようにと病院から言われ、母と弟の部屋に警察同行で入りました。でもどこに保険証があるのかわからず。椅子に座りこんで「一体、どこにあるの?」と弟に聞きました。そうしたら私の手が偶然触れた引き出しに入っていたのです。冷蔵庫には前日にあげたコーヒー豆が入っていました。流しのお鍋にはお皿とお茶碗がつけてありました。枕には弟の頭の窪みが残っていました。こんな悲しいことが現実に起こるなんて・・・。私はとにかく母を支えながら、病院へと戻りました。
 弟は頑張ってくれましたが、23日に息を引き取りました。悲しいお別れでした。病院の緑地でセミが大きな声で鳴いていたのを覚えています。
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福島に行った時に、水蝋燭を買いました。ハスの模様です。命日に火を灯して弟を偲びました。弟は私のことを「妹みたいだ」と笑っていっていました。いえ、あなたは、正真正銘、私の弟ですから。

posted by あさえ at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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